60年代の若者の青春をテーマにした曲「若者たち」
ザ・ブロードサイドフォーは、世界的に有名な映画監督の故黒澤明の息子である黒澤久雄が結成したフォークバンドです。
1964年、高校時代からバンドで活躍していた黒澤久雄が成城大学在学中にザ・ブロードサイドスリーを結成しました。
メンバーは鶴原俊彦と横田実で、このバンドとしてはアルバムを1枚制作しました。その後、1965年には山口敏孝を加え、バンド名をザ・ブロードサイドフォーと改名しました。
1966年9月にリリースした「若者たち」が同名ドラマの主題歌として大ヒットしますが、同じ年の秋に黒澤の留学によってバンドは解散しました。
この「若者たち」は、作詞が藤田敏雄で作曲は佐藤勝となっており、60年代の若者の青春をテーマにした曲です。
作詞した藤田敏雄は、労音ミュージカルの制作を担当した日本の創作ミュージカルの草分け的存在です。作曲した佐藤勝は、黒沢映画の映画音楽(「用心棒」「天国と地獄」「赤ひげ」など)を数多く手がけた作曲家です。
この曲は、テレビドラマ「若者たち」の主題歌で、オープニング曲として使われていました。
当初、ドラマの視聴率は低かったのですが、放送回数を重ねるごとに徐々に人気が出て、それに伴い主題歌の「若者たち」も大ヒットとなりました。